DropboxでFirefoxを便利に使う(ScrapBook共有)

複数のPCで作業することが多いので、ブックマークはGoogle Bookmarkにほぼ完全移行した。ただ、Webの情報は明日には消えている可能性があり、見たときにスクラップしておきたい記事があるのも事実。


Windowsでは(http://rakusai.org/)を最初使っていたものの、ほかのプラットフォームでは不便なので最近はFirefoxアドインのScrapBook(http://amb.vis.ne.jp/mozilla/scrapbook/)を使っていた。これらはいずれもオフラインが前提となっている(ScrapBookは一時期Box.netを使ってネットワーク上で共有できたが現在は動作しない)。


オンラインスクラップサービスはGoogle Notebook(http://www.google.com/notebook/)やEvernote(http://evernote.com/)あたりが有名だけれど、Google Notebookは既にサービス終了を宣言しているし、EvernoteCSSがうまく扱えない場合があってレイアウトが崩れるケースが割と頻繁に起きる。


そんな折、無料で2Gのディスクスペースが使えるオンラインストレージサービスDropbox(http://www.getdropbox.com/)にinviteされたので(現在は正式公開済み)、この上にFirefoxアドインScrapbookの保存ディレクトリを置いてみようと思ってやってみた。


ポイントは3つだけ。

1) DropboxのクライアントアプリケーションはWindows, Mac, Linuxなど複数プラットフォームで動作し、ローカルディレクトリと同じように操作可能となっている。もちろんネットワーク接続が必須だけれど、ブラウザを開くときは基本的にオンラインのはずなのであまり気にしないこととする(この方法だとオンライン時しか見られないので、オフラインで欲しい情報は別途置いておく必要がある)。
まずDropboxでアカウントを作成、クライアントアプリケーションをインストールする。これは特に問題ないはず。一点だけポイントがあり、インストール最中にログインアカウント(登録したメールアドレス)とディスプレイ名を入力する必要があるが、このときデータを共有する複数PCで全て同じディスプレイ名にしておくこと。名前を変えたくなるが、ディスプレイ名が異なるとコンフリクトを起こしてしまうようだ。


2) 既に複数のPCのローカルディスク上にScrapBookデータがある場合は、一旦別のディレクトリにデータをエクスポートしてから1台のPCで全てインポートしておく必要がある(ほかの方法でもできなくはないがトラブりがちなのでこれが無難)。

[特にインポート不要の場合は手順3)へ]

FirefoxのサイドバーにScrapbookを表示させ、サイドバーメニューの「ツール」 -「 管理」をクリック、「インポート/エクスポート」からエクスポート先を選択して、エクスポートする(エクスポートされるデータはFirefoxの内部保存形式と異なるので、直接もう1台のFirefox Profile内にあるScrapbookディレクトリにエクスポートしても認識されない)。

各PCからエクスポートしたデータは、最終的に1台のPC上のFirefoxに順次インポートしてまとめておく(インポートの手順も上記と基本的に同じ)。


3) Firefoxのプロファイルディレクトリ(http://support.mozilla.com/ja/kb/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB)以下にScrapbookというディレクトリがあるはずなので、それをDropbox上に移動する(念のためどこかにバックアップを取っておいたほうが無難)。

同期がすんだら(同期中はDropboxアイコンの右下に水色のくるくるした矢印が表示されている。完了したら緑のチェックマークになる) FirefoxのScrapBook設定で、データディレクトリをDropbox上に移動したディレクトリに変更(ScrapBookサイドバーの「ツール」-「設定」から「整理」タブ内のデータ保存先でデフォルトからDropbox上のディレクトリに変更)。

ちなみにMac版のScrapBookの場合、どうやらこの指定がうまく動かないようなので、Macの場合は、Dropboxに移動したディレクトリから、元のプロファイルディレクトリ以下にあるScrapbookディレクトリにシンボリックリンクを張る。


とりあえずこれで手元ではデータが共有できてよい感じに動作しています。それにしてもHTMLデータって意外と大きいようで、結構な容量を占拠しています。